今は「ロゴを依頼しても、気に入らないならやり直しが可能」というビジネススタイルが多いです。
ロゴマークの制作には、完成済みのロゴをすぐ買うことができる「販売型」とデザインをゼロから依頼する「オーダー型」があります。今回は、「オーダー型」のロゴマーク制作についてのお話です。
ロゴの提案無料、キャンセルOKというスタイル
私が「ロゴジャパン」を立ち上げたのは2004年。まだ、ほとんどロゴのオーダーサイトというものは存在してえいませんでした。オープン当初は、ロゴのオーダーは「料金先払い」で受けていました。ただし、提案したロゴのデザインが気に入らない場合は、やり直しができるというスタイルです。
とても好評だったのですが、やり直しができる為もっと良いロゴにならないかという気持ちをクライアントが持つのも当然、やり直すことも何度となくありました。
他にもっといい方法はないものかと考えて、はじめたのが「ロゴの無料提案」でした。2004年の当初は他に「無料提案をしているロゴ制作サイト」はありませんでしたので、すごく人気になりました。
ロゴの無料提案がもたらした弊害「いいデザインを提案できなくなるそう・・と思った」理由
確かにロゴマークの無料提案は、すごく人気があります。その当初はロゴマークとロゴタイプの組み合わせを無料提案していました。それゆえに、大変な事態にもなりました。
応募がすごいのです。
私の場合はデザイン事務所を営んでいましたが、ロゴのデザインをするのは基本私一人です。
とても一人では、回しきれません。
ロゴのデザインを「外部に委託する」ことをしない理由
自分でロゴのデザインは何軒くらいまで受けれるだろうか?と考えたときに外部委託という方法も頭を過ぎりました。しかし、今まで一度も外部にロゴのデザインを委託したことはありません。
それは、「クオリティの管理」と「アイデアの出所」が管理できないからです。
特にアイデアの出所は重要だと考えていました。
オープンして数年後、
ロゴジャパンの制作実績のデザインをほぼ丸パクリして、大きな病院のコンペに応募して見事コンペに通ったという事件が起きました。
当事者は当選したことに焦ったらしく、病院側に伝え、病院側から直接連絡がありました。その担当者がいうには、既に色々なものに手配をしてしまっていると言っていました。
「全部、やり直し」どころか「多大な損害」を被ったということです。
こういう事件を考えると、やはり誰がロゴを作るかということはとても大事だと思えます。
ロゴのデザインは、誰が作るのかがとにかく重要
コンペなどの顔の見えない依頼は、こういうことも起こるということです。確かに、ロゴのデザインを制作する方からしたらコンペなどはとても参加しやすくそのビジネススタイル自体はとても良いと思います。もし、コンペでロゴを制作するなら「コンペに参加している人の実績」は必ず確認した方が良いと思います。
提案無料でロゴの依頼が多すぎたので、その当時は「やめた本当の理由」
やめた本当の理由は、ロゴのデザインクオリティが下がると思ったからです。
「自分でどのくらいロゴを作れるのか」と「応募数」を比較したときに、まずは1つの応募でどのくらいの時間が使えるかを考えました。提案して100%デザインが通るということはありません。 人それぞれデザインの好みは違うからです。
しかし、事業としてロゴのデザインを受けている以上は、収入に結びつかなければなりません。そうすると、ある程度のロゴの応募を受ける必要があります。それと同時にせっかく応募いただいたお客様にも断らなければならないということが起こります。
ロゴの無料提案は数ヶ月は続けましたが、このままではやはり「良いロゴのデザインを作る」から「ロゴのデザインをこなす」になりかねないと思い、当初の「ロゴのデザイン変更ができるプラン」に再度切り替えました。
確かに、応募はかなり減りましたが、それでも先に料金をいただいているので、しっかりとロゴのデザインに集中できました。
今は、ロゴの無料提案というスタイルが普及しすぎています。基本的に、コンペ以外でロゴを作るなら無料提案ではないと応募が少ないと思います。その数ある無料提案サイトから、ロゴのデザインを依頼するというのが今のスタイルですが、このロゴの無用提案、気に入らなければお金はかかりませんが、時間を消費するということは拭えません。
ロゴをキャンセルするときに必ず起こる「時間ロス」
気に入らないロゴマークのデザインにお金を払いたくない。それは当たり前のことです。ただ、キャンセルばかりしていると、実際のお金はかからなくても「時間」というロスが生じます。
起業・開業に合わせて会社やお店のロゴマークを作りたい。・・間に合わなくなります。
「間に合いそうにないから、今回の提案されたロゴマークの中から決めるしかない」ということになったら本末転倒です。
なるべくロゴ制作の「時間のロス」をなくし、気にいるようなロゴマークのデザインを提案してもらう方法があります。
フルオーダーでオリジナルのロゴマークを依頼した際に起こりうる失敗の多くは
「イメージの食い違い」です。
これについては違うページに記載していますので、こちらからつづきをご覧ください。