会社のロゴやお店のマークは本当に作成したほうがいいのか?
会社の場合はコーポレートロゴマーク、お店の場合はショップロゴ、商品にはブランドロゴ、その他にもキャンペーンロゴやキャラクターロゴ、タイトルロゴ、ロゴタイプなどロゴにもいろいろあります。
ロゴジャパンにロゴのデザインをご依頼されるお客様の中にも、今まで会社のロゴがなかったのでロゴを作りたいという方も少なくありません。一般的な会社などでは、すでにコーポレートロゴを所有し使用している方が多いとは思いますが、個人のお店やクリニック、個人の事務所(税理士や行政書士)などの場合は街を歩いていても、まだまだロゴを使用されていない看板をよく見かけることがあります。
「ロゴは必要なんだろうな」と思っている経営者やオーナーの方は多いとは思います。
しかし、
「企業の理念やイメージを伝えるためにロゴは必要ですよ」「ブランディングのためにロゴを作りましょう」・・・などと説明されていても、実のところピンとこないという方も多いのではないかと思います。
起業するから、開業するからとりあえずロゴを作らなければとお考えなら、ロゴのデザインを作成して決める際に、ロゴ選びに失敗してしまうということにもなり兼ねません。御社にとってのロゴの必要性を感じられてこそ、ロゴを選ぶ際の選考基準が生まれるのではないでしょうか。 そこで、ロゴは本当に必要なのかということを具体的に考えてみます。
店名などよりも目立つ場合のあるロゴデザイン
たとえばマクドナルドのロゴ、ほとんどの人は「M」の文字のロゴマークだと思い浮かべると思います。かっこいいロゴというわけでもなくどちらかといえばとてもシンプルなデザインです。
街を歩いていたり道路を走っていると遠くからでもあの「M」のロゴは目立って、あ、あそこにマクドナルドがあるということがわかると思います。しかし、もしもこれが名前だけの看板だと遠くからでは認識しづらいです。下の写真のように様々な看板が並ぶ中でもマクドナルドのロゴの看板はとても目立っています。
コンビニの場合もそうですが、コンビニのロゴが入った看板を見てコンビニの名前を読むというよりも、すでにビジュアルとして認識していると思います。
セブンイレブンは赤と緑、そして7の数字のイメージ、ローソンはブルーのイメージ・・というようにロゴを視覚的にとらえています。
人間は1秒間で認識できる文字数は4文字前後だそうです。お店やクリニックなどの名前が4文字以内というのは少ないと思います。多くの場合その文字数を超えた名称になっているのではないでしょうか。
すると、路面沿いに名前の看板を出したとしても、車で通り過ぎる時に一瞬で判断できるとは思いません。そこで名前を前面に出すよりも、会社やお店のイメージをロゴとして視覚的に認識させるのです。
ブランディングとしてのロゴデザイン
お店で商品を販売している場合には、お店のブランドを育てるという意味でショップロゴや商品自体を育てるのであれば商品ロゴ、ブランドロゴは必要だと感じます。 例えば、羊羹で有名な虎屋さんのロゴ。虎の字を4つの鐶(箪笥の引き出しの取っ手)で囲んだロゴデザインということが公式ブログに書いてありましたが、和菓子が好きな人なら虎屋さんのロゴは一目でわかるのではないでしょうか? お土産などで虎屋さんの羊羹をいただいたりすれば、”おっ、虎屋の羊羹”かとちょっと嬉しく思いますし、購入したお客様にロゴの入ったその手提げ袋を持って歩いてもらうだけで広告効果があると思います。
必ずしもロゴが必要かというと必要ないという場合もあると思います。
ロゴマークやロゴタイプなどロゴの必要性は、会社やお店の経営戦略やスタイルによって変わってきます。もうすでに名前が浸透していて、他に類似の名前がない「街のお医者さん」や「お店」にはもしかしたら必要ないのかもしれません。
ただ、一つ言えることは
中途半端なデザインのロゴなら、無い方がいいと思うということです。
ロゴは視覚的にイメージを伝える手段ですので、イメージを損なうようなデザインのロゴならば使用しない方がいいということです。
ロゴが必要であっても、価値を下げてしまうようなロゴのデザインならば作らない方がいいということです。
例えば、服を選ぶときに「この胸のマークがなければ買うんだけど」というような経験はありませんか?
そのマークが入っていることで商品自体の価値を下げて購買意欲を低下させてしまうということです。このように、イメージが悪いロゴならば逆にない方がいいという場合もあります。
会社やお店のイメージを決定するロゴのデザインは、とくにクオリティを優先して作成することをお勧めします。