ロゴ制作のスケジュール管理
「スケジュールは余裕を持って」
この言葉、どこでもよく聞く言葉だと思うのですが
会社やお店のロゴマークの制作でもとても重要なのがスケジュールの管理です。
十何年もロゴの制作をしていますがクライアントからよく言われることは
「時間がないのでなるべく早くロゴマークを作ってほしい」というご要望です。
私が運営しているロゴマークガーデンのような販売用のロゴ制作サイトの場合は
すでにロゴのデザインは完成型に近く、その中から好きなロゴマークのデザインを選んで会社の名前やお店の名前を組み合わせるというスタイルなので、
何もない状態からロゴのデザインを作るよりも圧倒的に早い納品が可能なのですが
それでも「時間がない」という場合が結構あります。
時間がないという方の場合、多くは他の制作スケジュールが押し迫っていてロゴの納品待ちという場合が多いようです。
起業や開業などに合わせて制作する名刺や封筒、ホームページ、看板など様々なツールのスケジュールでそれらに全てロゴが入ります。
印刷や施工が必要なものは特に時間がかかりますので、業者さんからも
いつまでにロゴをほしいと期限を切られることになると思います。
デザイナーの観点からロゴ制作でやってはいけないと思うことは
【慌ててロゴを決める】ということです。
実際にロゴマークが間に合わないとせっかくの華やかな船出が台無しということになりかねません。
お店の開店にロゴの看板がない、クリニックの開業にロゴが間に合わなかった
という悲しい結果にならないようにしたいものです。
だからと言って妥協してロゴマークを決めてしまうと、永く使用するデザインなので
後悔ばかりになってしまいます。
ロゴはいろいろなツールに展開する基本のデザインになります。
CI(コーポレート・アイデンティティ)とも言われるようにロゴを使って
イメージを統一させるためのデザインですので
そのロゴを慌てて作ってしまい後でああすればよかったということになっても
取り返しがつきません。
そこで、そろそろロゴを作ろうかと考えている経営者やオーナーの方、個人事業主の方に
時間的な余裕をしっかり持ってロゴの制作をすることをお勧めします。
会社やお店のロゴを作るなら
“余裕あるスケジュール計画”が納得するロゴを作る為に必要です。
< 逆引き、ロゴ制作スケジュール モデル例 >
開業、開店日から逆算してロゴ発注日を決めておきましょう。
1)必要なツールを書き出しましょう。
開業、開店までに必要なツール
会社の場合 名刺、封筒、サイン、社章、ホームページなど
お店の場合 看板、ショップカード、名刺、ホームページ、袋、メニュー、制服、チラシなど
制作するツールによって納期までの期間が異なるのでしっかりと把握しておく必要があります。
開業、開店前日までにあればいいものから、何日か前に必要なものまであります。
開店のお知らせなどの告知をする場合は、開店日より前にチラシ、投函ツール(DM・リーフレット)やホームページでの告知が必要になります。
必要なツールの制作期間が把握できれば、開業、開店の何日前までにロゴが必要かが決まります。
2)ロゴの制作期間に関して
会社やお店のロゴを作る場合、コンペやフルオーダー、販売ロゴなど様々なロゴ作成方法があります。
ロゴのコンペやフルオーダー制作の場合は発注から一ヶ月以上の期間の余裕を見ておきましょう。
販売ロゴの場合は発注から少なくとも2週間ほどの余裕を見ておきましょう。
3)ロゴの依頼先探し
依頼先探しはとても重要です。ロゴデザインの良し悪しはこの依頼先で決まってしまいます。
デザイナーの力量が分かる制作実績などを見て決めましょう。
永く使用するロゴデザインなので、価格よりもクオリティを優先して選ぶことをお勧めします。
また、ロゴは業種の拡大などによってバリエーションが増える場合があります。
ロゴを作成して数年後に制作を依頼したデザイナーと連絡がつかないということのないように
しっかりと実績のあるデザイナーに依頼するのがオススメです。